工場エアーの未来を変える ― RCシリーズがもたらす省エネ革命
はじめに
工場のエネルギー消費において、コンプレッサーエアーは空調や照明と並ぶ大きな負荷要因の一つです。特に水切りや油切り、洗浄、乾燥といった工程ではエアブローの使用が多く、消費電力の20〜30%を占めることもあります。こうした現場では、省エネやCO₂削減、さらにはカーボンニュートラルへの対応が喫緊の課題となっています。
株式会社日本高熱工業社が開発した「RCシリーズ」は、これらの課題に真正面から向き合い、工場エアーの使用量を劇的に削減する次世代型送風ユニットです。本コラムでは、RCシリーズの特長と導入による変化についてご紹介します。
RCシリーズとは?
RCシリーズは、製品の急速冷却、水切り、油切り、乾燥工程において、従来のコンプレッサーエアーに代わる高性能送風機を用いたユニットです。風速特化型「RCBU」と風量特化型「RCFU」の2タイプを展開し、用途に応じた最適な選定が可能です。
最大風速140m/sという工場エアー並みの性能を持ち、複雑形状のワークや多様な材質にも対応。さらに、速度境界層の抑制やミスト併用による冷却モードなど、多彩な機能を搭載しています。
特長①:省エネ効果と投資回収性
RCシリーズの最大の特長は、圧倒的な省エネ性能です。ある水切りラインでは、年間約170万円の電力コスト削減を実現。省エネ率は最大85%に達し、設備投資は1年以内で回収可能です。
導入前後のシュミレーションにより、効果を数値で可視化できるため、経営判断の材料としても有効です。CO₂削減やカーボンニュートラルへの貢献も明確に示すことができます。
特長②:簡易施工と柔軟な設計対応
RCシリーズは、設置が非常に簡単です。本体を置いてノズルを取り付けるだけで導入が可能。防音機能やフィルターも標準装備されており、既存設備への後付けも容易です。
また、制御盤の設計・製作、設備の据付まで一貫して対応可能。新設だけでなく、既設設備を活かした追加提案も行えます。専用ノズル製作にも対応しており、現場ごとの課題に合わせたカスタマイズが可能です。
特長③:現場課題への的確なアプローチ
洗浄工程における水残りや過剰エアー使用など、現場でよく見られる課題に対して、RCシリーズは風の流れの最適化とノズル設計で根本的な解決を図ります。
複雑形状の製品に対しても死角なく風を当てることができ、後工程への影響を最小限に抑えながら、品質と生産性の向上を実現します。水切りノウハウを活かした専用設計により、実証トライを通じて最適な提案が可能です。
おわりに
RCシリーズは、単なる設備更新ではなく、工場のエネルギー構造そのものを変革する可能性を秘めた製品です。水切り、油切り、洗浄、乾燥、急速冷却といった工程において、省エネとCO₂削減を同時に実現するRCシリーズは、これからの製造業にとって欠かせない選択肢となるでしょう。
導入をご検討の際は、ぜひ一度ご相談ください。現場に即した最適な提案を、実証とシュミレーションを通じてスピーディーにご提供いたします。
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